ハニー・コーヒーは、コーヒーチェリーの果肉を取り除き、滑りやすいミュシレッジで覆われたパーチメントコーヒーを、ドライベッドで乾燥させます。

ムササ・ハニーコーヒーの特徴は、次の３つの点にあります。
１．特別の地域の気象条件：

ムササ地域では、コーヒーの木は標高約2,200Mまでの高地の肥えた火山灰土壌の、年間をとおし豊富な雨が降る気候で育ちます。ミューシレッジが豊富に含まれた、重厚でジューシー、レッドチェリー、さらにより甘さもあります。

２．チェリーの収穫の際の品質、比重、タイミング：

農家（コーヒーチェリー生産者）は、ハニー・コーヒー生産の豆を収穫するように訓練されています。即ち、ジューシーなミューシレジが豊富に含まれた、コーヒーチェリー生産ピーク時の収穫の豆を使いますので、より糖分の多い甘さがあります。
チェリーの収穫は通常は手で、より熟れた豆を選んで収穫されます。そして、豆は収穫後も手で選別されて悪い品質の豆が除去されます。そのあとは、先のナチュラル・コーヒーの生産と同じ工程で処理されます。
チェリー受け入れ時には、水槽に入れ、軽い浮かぶ豆を除去します。そしてウォッシングステーションにおいて、チェリーを機械で比重選別して、すべての軽い豆は除去されて、低品質の豆として完全洗浄豆として取り扱われ、安い価格で市場で販売されます。

３．カラメル化工程：
果肉除去は機械で湿ったパーチメントを得るために、水を使わないで行われます。
湿ったパーチメントはアフリカンベッドに運ばれて、最大３cmの厚みで３日間並　べられ、この期間濡れたパーチメントは、裏返しにされずにベッドに置かれます。その間はナイレックス（ポリエステル製表面がツルツルの生地）の網に包まれてアフリカン乾燥ベッドに置かれます。２日後にコーヒー豆は粘性を帯びてねばねばして黒くなります。その次に、作業者が清潔な手で、くっついたすべての豆を切り離すことで、自然発酵による豆へのダメージを防ぎます。この工程をカラメル化工程と言います。

この工程の後、コーヒー豆は最初の１週間は、均一的な乾燥工程に置かれるまで、できる限り何度も繰り返し動かされます。ひっくり返して欠点豆を除去されます。乾燥工程は豆の水分量が11%になるまで続けられます。乾燥工程は約25-30日ベッドで乾かされます。日数はその時の天候にもよります。更なる工程である、脱穀、グレーディング、色の選別、手の選別等の工程は、他のコーヒー豆の生産工程とほぼ同じです。

Green Pastures / ONIBUS COFFEE

昨年に引き続き、ルワンダはおなじみのGreen Pasturesさんから。
（Green Pasturesさんは、東京のONIBUS COFFEEと協同でルワンダコーヒーの買付・輸入をされているインポーターです。）
昨年リリースしたKamajumbaは、今年のクロップでは残念ながら品質が芳しくなかったため輸入に至らず、仕入れることができませんでした。

このDukunde Kawa農園のハニーは、2023年の夏頃にオファーをいただいた中の一つです。

春にリリースになるのは毎年の恒例ですね。
ルワンダは小さい国なので、味わいも他の大きい国に比べたら似通ってる傾向にあります。
なので「ルワンダっぽさ」って割とみんな共通で持ってるのかなと思うんですが、
こちらはそのルワンダっぽさもありながら、より甘さの厚みとレイヤーが感じられます。
甘さ抜群のハニー、夏にかけてゆっくりご賞味ください。

毎週、京都 西陣の焙煎所にて焙煎。