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Kurasu Journal

Tag: インタビュー

Barista KUME卒業インタビュー【前編】

こんにちは! ハッピーだけれど、とても寂しいお知らせです。 Kurasuのみんなにとって良き兄貴である、久米バリスタがこの夏でKurasuを卒業します! それに伴い、Kurasuでの3年間を振り返って頂きながらインタビューをさせて頂きました。 今回もボリュームたっぷりの笑いあり、感動ありの前編・後編に2部作でお届け。 また、8月に完成予定の久米バリスタのお店を突撃取材も予定しています。 そちらもぜひ、お楽しみに。 まずは前編お楽しみください! ============================================= 1.卒業を控えた今の気持ちは? Kume:自然体です。今までも色々な場所で働いてきてたくさんの出会いと別れを経験してきたので、この別れが永遠の別れでないことをもう知っているのであくまで自然体です。 2.バリスタになったきっかけは? Kume:そもそもバリスタに関わらず、漠然としたやりたいことがあってそれが「皆をリラックスさせたり、楽しませることが出来る空間を持ちたい」ということでした。 じゃぁ、その手段でなんだろうと考えながら20代前半を生きていました。オーストラリアで寿司を巻いたり、農業をしたり、色んなことをして模索している中、旅行先のメルボルンで美味しいコーヒーに出会ったのがきっかけで『あ、これやりたいな』と思ったのがバリスタを目指したきっかけです。 美味しかったコーヒー、どこのお店だったかも覚えていないんですけどね。 むしろ当時はコーヒーが好きじゃなくて。   ーーーえ!元々大好きなんだと思っていました。 Kume:実はそうじゃないんです。それまで美味しいと思えるコーヒーを飲んだことがなかったんです。メルボルンで飲むコーヒーはどこのお店で飲んでも美味しかった。   ※ニュージランド時代のお写真   最初はブラックが飲めなくて、ラテのテイクアウトをするのが習慣になっていたんです。街に出て、カフェに行って、ラテを買って街をぷらぷらする。     そんなことをしていたらいつの間にかコーヒーが好きになっていました。 ワーキングホリデーのビザが2年目の分もあったんですが、一旦日本に帰ってくることになって務めた先がスターバックスでした。そこでアルバイトをしながらコーヒーのことを勉強して、また海外でコーヒーの仕事に就く決意をしました。 その時が27歳くらいでそれまで紆余曲折、色んな仕事に就きましたね。日本語教師の資格を取るための学校に通っていたときもあったんです。手に職が欲しかったんでしょうね。日本語教師の資格があれば、世界どこにいても生きていけるんじゃないかなとか思ったただそれだけで通っていたからふと、なんか違うなと思って卒業間際でやめちゃったんですよね(笑) ーーー卒業せずに?!もったいない Kume:ね。でもその考えで『バリスタも世界中どこでも働けるじゃん』っていう考えに至ったんです。 妻がずっと美容師一本でやっていてそれがとても羨ましかったんです。 手に職を持っている人っていいなって。 会社員時代は営業をやっていたこともあったんですが、結局その経験で自分に何が身に付いたかなと思うと特に何もないなと思って働いてました。今解雇って言われても生きていけない!って。 でも、もし今解雇になってもどこに居ても生きていける。念願の手に職がついた状態です。 色々やってきていきついたからこそ、今コーヒーを淹れていて楽しくてしょうがないです。     ーーーその後の海外はどこに行っていたんですか? Kume:30歳を目前にしてまたメルボルンに戻ろうかと考えたんですが、直前になってオーストラリアよりもニュージーランドのほうが永住権取りやすいという話を聞いて急遽行き先を変えました。 ニュージーランドには4年住んでいました。 その後、ホームシックになっちゃって。奥さんが。それじゃ帰ろうかってなりました。 当時Kurasuで働いていた知り合い(スターバックス時代の師匠)からスタッフに空きがでたという話を聞いてKurasuで働くことになったんです。   ここからはKurasuスタッフからの質問!! ・どの抽出方法が一番テンションあがりますか? Kume:うーん。 エスプレッソですかね。 抽出というよりは、自分で抽出したものを飲んだ時にテンションがあがります。 あーこれ絶対美味しく淹れられたなって思って実際飲んでそうだった時テンションあがりますね。  ...

Ayaka便り 【Kurasu夷川店1周年記念イベントを終えて】

みなさんこんにちは。   先日7月10日に、Kurasu夷川店は1周年を迎え、小さなイベントを開催させていただきました。   お越しくださった皆様、ありがとうございました。     コロナ渦にオープンした私たちは、どんな1年になるのか全く想像できず日々考え、話し合いながら営業してきました。 何事もなく、無事この日を迎えることができて本当に良かったです。 いつも応援してくださる皆様、スタッフのおかげだと心から思っています。   改めまして、本当にありがとうございます。     私たちは、2015年にオンラインショップをスタートして以来ずっとコーヒー器具を取り扱っています。Kurasuを見つけてくださる方に少しでも器具の使い方や情報をお届けすべく、SNS、ブログなどを通して発信してきました。     2016年にオープンしたKurasu Kyoto Standや、他の店舗では、器具を実際に手に取っていただくことはできたのですが、全ての商品をしっかりとお客様に説明するのは難しかったのが当時の状況でした。     そんな中、新しくコーヒー器具がメインとなる店舗にチャレンジしてみよう!と代表の大槻から話があり、こんな形はどうだろう、ワークショップスペースがほしいね、など話し合う時間は本当にワクワクしました。今ある悩みを解決できる!そう感じました。     実際に夷川店では、現在カフェで提供するコーヒーを全て家庭用の器具を使用し提供しています。 オンラインショップで取り扱っている商品を使用することにより、来店されたお客様にその器具を使って抽出したコーヒーの味を体験していただくことができ、ご自分で使うイメージを持ってもらいやすくなると感じています。       さらにこの店舗ではオンラインショップで取り扱っている全ての商品の在庫を揃え、棚に陳列しお客様にしっかり説明できる環境を実現しています。   「コーヒー始めたいんです。相談乗ってもらえますか?」     この質問をお客様からいただくとうずうずします。 お任せ下さい。私たちが心をこめてお手伝いします。   何を揃えるか、どんな味のコーヒーが好みか、おうちのシチュエーション、ご予算に合わせてご提案させていいただきます。 わたしたちは、お家で飲むコーヒーを楽しく美味しく飲んでいただける方が少しでも多くなればいいなという思いで日々お店に立っています。     お店で飲むコーヒーはうまい、家はぼちぼち。 そんなの悲しいじゃないですか。おうちでも美味しいな~と思って飲んでいただきたいです。   もちろん出会うお客様の中には私たちよりもたくさん知識を持っていて、器具に詳しい方も大勢います。 そんな方に出会った時は、私たちもなるほど~と勉強になります。   ぜひ、お互いに持っている知識や経験をシェアし、コーヒーライフをより豊かにしていきましょう!  ...

BaristaからGeneral managerになって【Ayaka Oki】後編

こんにちは! 今回インタビューするのはKurasuの顔と言ってもいいほどの大きな存在、Ayaka。 なんと2017年5月以来のインタビューです。 後編となる今回では、おうちコーヒーのスタメンについてや、彼女のパーソナルな部分に 触れつつ、今後の展望などを伺いました。 今回も美味しいコーヒーを飲みながらお楽しみください。   ================================ おうちでどんな器具を使ってコーヒーを淹れていらっしゃいますか? Ayaka: グラインダー 「コレス」 →Wilfaはお店で使っていたので、あえてコレスにしました。お客様の質問に答えられるかもと思って。   ドリッパー「Origami」「Hario v60」「哲粕ドリッパー」「MUNIQU Tetra Drip」 →ほとんど「Hario v60」です。深く考えずとも自然と淹れられるから。Kurasuの豆はV60。  他のコーヒー屋さんの浅煎りの豆は「Origami」を使って丸みのある味を意識して抽出している。  「哲粕ドリッパー」は旦那さんのなのでほとんど使わない(笑)  「MUNIQU Tetra Drip」は旅行用です。 あ、あと「AERO PRESS」ですね。こちらもアウトドア用です。公園などに行った時に使っています。   ーーーシチュエーションで使い分けているんですね。     コーヒー以外にはまっていることはありますか? Ayaka: メルボルンにいるときにアボカドアレルギーになったんですけどそこから食べ物への興味が強くなったんです。 コンビニのご飯が全く食べられなくなった時期もありました。 その時は知らずに怯えていたんですけど「添加物って何が悪いの?」とかきちんと調べてから料理がとても好きになりました。 一時期スパイスカレーばかり作っていた時もあったし、ピザも生地から作ったり。 1回一から作ると何が入っているか分かるからそれを学ぶことで、同じものを外で食べるか悩んだ時も判断基準になるんです。 それが趣味の一つになっています。     今後kurasuをどうしていきたいですか?目標などはありますか? Ayaka: 今一番の目標はカフェマネージャーという位置を、しっかりとつばさ君に引き継ぐことですね。 つばさ君が最高のカフェチームを作れるように全力でサポートすることが自分の目標だと思っています。 つばさ君にとって相談したいと思ってもらえるような存在になりたいです。 Kurasuとしては、会社が大きくなっていっていてその中でもBossの洋三さんの考えはブレないんですよね。 同じことは決してしないそれが凄いなっていつも思っている。 きっと洋三さんはこれからももっともっと上に行くと思うんですよね、そうなった時に私も一緒に上がっていかないとつばさ君や他のスタッフがどうするってなってしまうじゃないですか?だから行けるところまで行こうって思って今のポジションを作ってもらったんです。洋三さんが次の新しいことを始めようと考えた時に、そのすぐ下にいるのが自分であれば自然と経験値も上がっていくから「Ayakaちゃんに任せたい」って思ってもらえる人でい続けることが目標です。   ーーーそれって大変ですよね。   Ayaka:...

Baristaから General managerになって 【Ayaka Oki】前編

こんにちは! 今回インタビューするのはKurasuの顔と言ってもいいほどの大きな存在、Ayaka。 なんと2017年5月以来のインタビューです。 「最近カフェで見かける機会が減ったような気がする」、「Ayakaさんは今何をしているの?」など 聞かれることも多いので今日はそんなお客様へのメッセージも含め、彼女の近況と 前回のインタビューから4年経った今どう変わったのか、彼女の想いに迫りました。 ================================ Ayakaさん、なんと4年ぶりのインタビューです。今は具体的にどんなお仕事をされていますか? Ayaka: 一言で表すのは難しいんですが、Kurasuにはカフェの運営とオンラインの運営とそれぞれに所属しているスタッフがいて、BOSSの洋三さんがいます。その間にクッションのような役割として、スタッフの皆が毎日働きやすいようにサポートするのが一番の仕事です。   新しいセクションに就いていかがですか? Ayaka: このセクションに就く前から元々似たようなことをしていたので戸惑いとかはないです。 むしろ当時の方がバリスタ業務もしてマネジメント業務も並行してとやっていたので、どれも手を抜くことが出来ずにいっぱいいっぱいだった記憶があります。 ただ昨年の一年間だけでもスタッフが倍くらいに増えているので、仕事の内容は特に大きく変わっていないけれど、対人する相手の数は倍になっているので一日の自分の時間が足りないんです(笑) なので、カフェのマネジメントだけではやりたいことが全てできないということでBOSSの洋三さんと話して今のポジションを新しく作ってもらったという流れでした。 なので、カフェに立ちたくないわけでは決してなくて、今も週一くらいのペースでお店には立っているので、バリスタの仕事もやりつつ、そこで現場の状況を見てバリスタの人たちの様子やお客様の反応などを見ることもできています。 普段は夷川店の2階にある事務所で仕事をしているんですが、オンラインチームとカフェチームの連携がうまく取れるようにコミュニケーションを取ったりとかしています。 また、最近はインスタグラムのライブ配信などで、お客様との新しい繋がり方に挑戦しているのが自分にとって新しい仕事の一つかなと思っています。   Baristaの時と比べて楽しいなと思うことはありますか? Ayaka: ありますあります!仕事に行きたくないなと思う日はないです。むしろ、「今日も1日やってやるぜ!」と思って仕事しています。   ーーーそれは素敵ですね!! Ayaka: 他のスタッフたちも、私のように「明日仕事やねん」の「やねん」がテンションが上がる方の「やねん!」の気持ちで出社できるような環境を作るには、まずは自分が楽しくないと始まらないと考えているのでそれが自分の中でのモチベーションとして一番大きいと思います。 例えば、自分がイライラしていたりストレスを抱えすぎてわーーってなっていたら周りのみんなも心配してくれるし、「それちょっと多いんじゃない?」って声をかけてくれる。嬉しい反面、そう周りに思われる前に自分でストップしないといけないなと反省するんです。なので率先して「お昼食べよう!」とか、「定時過ぎたよー。そろそろ帰ろう!」とか、「よっしゃ、みんなで頑張ろう!」とか声をかけるように心がけています。 バリスタの時から変わらず、自分が誰よりも楽しんで働いていることがきっと周りにも影響するって思っています。   バリスタとしてコーヒーを作る中で何が一番好きですか?4年前はラテだとおっしゃっていました。 Ayaka: えーーー。最近あまり考えたことなかったなぁ。。 昔は“淹れること”がすごく特別だったんですが今はどちらかというと呼吸するようにドリップするみたいな、そのくらい自分がコーヒーを淹れることがスペシャルになるというよりかは、それを飲んだお客さまにとってスペシャルになるような環境や空気感のほうが気になるようになりました。大切に思うポイントが変わりましたね。 長年コーヒーと向き合ってきたからこそ、コーヒーを淹れるということだけに全てをかけなくても美味しいコーヒーを淹れるのはまず大前提としてあって、それをスペシャルから当たり前のことにすることで別のことに目を向けられる余裕があるというか。 4年前、ラテを淹れるのが好きだと言っていた時は、いかに上手にミルクをスチームして作れるかに集中していたけれど今は喋りながらでも常に同じ温度の綺麗なミルクができるのがもう当たり前になった。 ということは、淹れながら同時にお客様を全力で迎え入れる余裕があるということだと思うんですよね。そうやって変わってきたからこれを作っている時が一番好き、幸せみたいな感覚はあまりないかもしれません。 この4年で一番大きく変わったことかもしれないです。 ーーーそう考えが変わったきっかけってありますか?   Ayaka: うーん。思い返せば、自分たちで焙煎するようになってからかも! 責任を持って自分たちが管理している豆っていうことは、コーヒーとよりタイムリーに向き合えるようになったということなんですよね。 誰が焼いて、いつ納品されて、エージングはどれくらい待ったか、どれがベストなのかスタッフみんなで話し合ったコーヒーって美味しくないわけがないっていうことが定着してからは、一人のバリスタとしての技術(ラテアートなど)追求よりもフォーカスする先が変わったという感じです。   今はお店にほとんど立っていないと思うのですが今後どういう予定でいますか? Ayaka: 立てるならこれからもずっと立っていきたいです。お客様が来てくれないとカフェって成立しないですよね。 京都って本当にコーヒー屋さんが多いし、その中でもKurasuを選んで来て下さっているお客様がいる。...

焙煎士Kosukeにインタビュー【後編】

後編【これからのこと 僕の役割】 こんにちは! だいぶ暖かくなってきましたね、Kurasuのカフェでもアイスコーヒーをご注文される方が増えてきました。 さて、3部作でお届けして参りました、焙煎士kosukeへのインタビューもついに最終章です。 前回の中編【焙煎士という仕事 コーヒーにかける想いと覚悟】では、Kosukeのコーヒーに対する真っ直ぐな想いや信念、そこから見えてくる彼の人柄に触れることができたかと思います。 最終章ではこれからの展望や大好評頂いたBarista Blendに対しての質問に答えて頂きました。 インタビュアーのわたしが個人的に聞きたかったコーヒー豆に関する質問も載せています。そちらもおまけ程度にお楽しみください。   ================ 「今後焼いてみたい豆はありますか?」   なんでも来い!と思います。   ーーー頼もしい。   これ!というものはないけれど、できるなら直接現地に買いに行きたい! 日本はどうしても豆が収穫されてから手に届くまでタイムラグがあるので、その数ヶ月が結構大きいんです。かなり大きなプロジェクトになるけれど、直接仕入れた豆を普段商社さんから買うよりも数ヶ月早く焼いてそれがどんな反応するのかはやってみたいですね。   ーーー今よりもよりフレッシュな豆をKosukeさんが焙煎したらどんな味になるのか、是非飲んでみたいです!   「Barista Blend大好評でしたね!ところで、KOSUKE BLENDは作らないんですか?」   変な話、バリスタのみんなと一緒に今回のBarista Blendを作っている過程の中でKosuke BLENDはできたと思っているんです。 僕自身、ここまでブレンドに向き合ったのは初めてでした。 バリスタたちにとっては、自分のオリジナルブレンドを作ったその日一回だけだったと思うけれど、僕は5人分なので5回作っていることになる。 やればやるほど、その人がブレンドを作るにあたって困っていることに対してのアドバイスも自分の中で明確化していって、その5回の中には僕自身の意見がある程度入った形になっているんです。   ーーーなるほど!5人それぞれのオリジナルブレンドであるのと同時に、全てに立ち会って作業に参加された意味でも全てがKosuke BLENDになっているんですね!   そうなんです。表向きには存在しないけれど、僕的には自分のブレンドを作れた気持ちでいるし、新しいブレンドを作るにあたってみんなの意見を聞くことができてとてもよかったです。 絶対、自分一人であれば思いつかないようなブレンドもあったし、ブレンドについてよく考えるいい機会になりました。   ーーー中でも強く印象に残っているのは誰のブレンドですか?   自分ではやらないなという意味で驚きがあったのは「KUME BLEND」と「MIZUKI BLEND」です。 特にMizukiさんが作ったブレンドは、女性が作っているという要素が大きく、自分の作るそれとは大きく違うなと感じた。 今回のブレンド作りは本当に面白かったです!全員の個性というか、普段接している通りのブレンドになっていたし。   ーー次回は裏方ブレンド作りませんか?事務スタッフのブレンドとかどうでしょうか。Kurasuのスタッフはみんないいキャラ揃いなのできっと面白いブレンドができそうです。   確かに!やりましょう、面白そう(笑) もっとバリスタや他のスタッフが一緒になって参加できるような企画をやりたいですね。...

焙煎士Kosukeにインタビュー【中編】

こんにちは! 今日も美味しいコーヒー飲んでいますか? 前回のブログ【焙煎士Kousuke について 焙煎士になるまで】は読んで頂けましたでしょうか。 タイでの衝撃なコーヒーカルチャーとの出会いのお話が皆さんから一番反響頂きました(笑) Kosukeの素顔を少し知って頂いたところで、今回のインタビュー中編【焙煎士という仕事 コーヒーにかける想いと覚悟】では、具体的な焙煎士の仕事に関してや焙煎への彼独特な信念をお届けします。 あ、今のうちにお湯を沸かす準備しておいてください。 読み終わったらきっとKurasuのコーヒーが飲みたくなるはずですから。   -+-+-+-+-+-+-+-+ 「焙煎のお仕事について教えてください」  焙煎環境において最も大事なことは「どれだけ排気させるか」です。 人によってそこに違いがあって、排気させる量でその人が目指している味わいが99%決まります。それだけ排気環境には気を遣う。 僕はダンパーを一切閉めないで煙を一秒たりとも滞留させず、常にクリーンな空気が入るようにして焙煎しています。それを閉めて焼けば、もっとクイックに焼ける。ダンパーを開けると閉めるとで温度の上昇の仕方が全く異なるので、同じような焙煎度でもコーヒーの印象は全然違う。 どちらを美味しいと思うかというところが、そのお店の味に繋がるんです。 今の焙煎機ギーセンは鋳物でできているので蓄熱がすごく良いので、炎の火を使わずに鉄に籠った熱を利用してこのようなやり方ができるけれど、例えばフジローヤルみたいな蓄熱の弱い焙煎機であればより細かい調整が必要になって来ます。 今後新たに使用しようとしている、ローリングの焙煎機はそれでいうと蓄熱機能はほとんどないと言われている。むしろ、蓄熱が無いことで、現在のギーセンで必要としている焙煎機本体の温度管理の手間や技術が必要でなくなるので、焙煎士の経験に左右されなくなる。 常に一定の温度環境の中で焙煎することができ、手間を省くことができるテクノロジーが搭載しているんです。 ーー「え、一度も開けないんですか?豆を出して香りのチェックとか」 実は、焙煎するにあたって「匂い」と「音」は一切頼りにしていません。 「色」に関してもそう。 見るひとによって違うし、その日の自分のコンディションに左右されるのでそういった曖昧で不確かな情報はあてにしていません。そのほうが一定の味を出し続けることができると思っている。なので焙煎途中でスプーンを開けて豆の状態をみることはありません。逆にスプーンを開けてしまうと冷めてしまって焙煎機内の環境が変わってしまう。 匂いを嗅ぐために豆を出していた何秒かで自分の思い描いていた味と変わってしまうので決して開けない。豆ごとに決めた焙煎グラフを元に、いつでも同じグラフが描けるように豆を焼くのが焙煎士の一番の仕事だと思います。その上で、いつもと味わいが違うとなれば、焼き方の調整を加えます。   -+-+-+-+-+-+-+-+ 「焙煎士の1日のスケジュールはどんな感じですか?」  量でいうと、月間600キロ、一日10バッチと決めて焙煎している。一週間で150キロ焼いています。スケジュールはこんな感じ。 ①出社 ②焙煎機の予熱(1時間)  その間にオーダーをみてどのくらい焙煎するか決めて、袋の準備をする ③一回15分(焙煎自体にかかる時間は約10分+次の焙煎までのインターバルの時間)  少ない日で10バッチ(150分) ④豆を袋に詰める作業(1時間) ⑤配達(1時間半) ⑥チャフの掃除(1時間) ーー1日の焙煎で90Lのゴミ袋がパンパンになってしまうとのこと!!   意外に体力勝負なんですね。   -+-+-+-+-+-+-+-+ 「焙煎していてどんな時楽しいと感じますか?」  焙煎をする上で楽しいと感じるのは、新しい豆を焼くその一回目。 それ以外は、楽しいと思う瞬間はないんですよね。 ー「ほぅ…。えっ?」 強いて言うなら、自分の思い描いていたような豆がバチっと焙煎できた時は楽しいかな。 きたー!!ってなる。(笑) けど、焙煎してどうというよりは、その豆をスタッフの人たちの反応があって初めて楽しさを感じます。今でも変わらず焙煎するときに一番頭に思い浮かべるのは、バリスタの顔なんです。 自分が小川珈琲でバリスタをしていたときも、やっぱり淹れていて自分が美味しいと思うコーヒーじゃないとモチベーションが上がらなかった。淹れている自分が楽しめていなかったんです。...

焙煎士Kosukeにインタビュー【前編】

こんにちは。 今回はKurasuの焙煎士、Kosukeにインタビュー! 焙煎士の仕事ってコーヒー豆を焼いている人、という以上にどんなものなのか知る機会がないという方も多いのではないでしょうか? 焙煎についての知識やどうしてバリスタではなく、焙煎士の仕事を続けているのかなど、 普段なかなか会えない、縁の下の力持ちKosukeについてじっくりとご紹介していきます。 いざ、インタビューを始めたら盛り上がってしまいまして、三部作に!!   前編となる今回は、主に彼自身にフォーカスし「焙煎士になるまで」のストーリーをお届けします。 ぜひ、美味しいコーヒー片手にお楽しみください。     -+-+-+-+-+-+-+-+ 「まずは、Kosukeさんについていくつか教えてください。好きなコーヒーショップは?」    ・『アカツキコーヒー』(京都)  ・『AOMA COFFEE』(大阪) ・『COFFEE COUNTY』(福岡) 特に下の2店舗のコーヒーはバランスがいい印象です。 攻めすぎていない、浅煎り飲んだことない人や酸味が苦手な人でも好きになってもらえるようなすごく際どいところをせめているように感じます。 これまでの経験のお陰でそのことに気がつけた気がする。 “今の自分だからこそ思える”、お勧めしたいコーヒーショップです。   -+-+-+-+-+-+-+-+ 「コーヒーを好きになったのはいつごろですか?きっかけなどありましたら教えてください」   ブラックの方がいいなと思ったのは、大学生の時に東南アジアを旅していた時。 どんな発展途上国でも、マクドナルドやスタバはあったので疲れるとそこに行っていました。 一番安いからという理由でブラックコーヒーを頼んだのに、タイでは、デフォルトでミルクと砂糖が大量に入ったコーヒーが出てくる。 何も入っていないコーヒーはないと言われました。(笑) 知らずに頼んで、一口飲んだ時、自分の想像していたブラックコーヒーではなかったそのパニックと大きな衝撃が今思えばブラックの美味しさに目覚めた最初のきっかけだったと思う。   ーーー確かにすごい経験…まさにカルチャーショックですね。 ちなみに結局その旅の間に、求めているブラックコーヒー(甘くない)に出会うことはついぞなかったそうです。         -+-+-+-+-+-+-+-+ 「スペシャルティコーヒーに目覚めたのはいつ頃ですか?なぜコーヒーの業界に?」   学生の頃、本屋さんに併設したカフェで働いていたくらいで、全然コーヒーに対するこだわりはなかったんです。 ただ、進路を考えた時、コーヒーは自分の近くにあったもののひとつだった。この時はまだ、浅煎りが好きなどの概念自体ありませんでした。 コーヒーの勉強をしようと思って「京都 オススメコーヒー」などで検索して、観光客の人がいくようないわゆる京都の有名な喫茶店を周り始めました。 (今思えば)最初は味なんてわからないから、苦いコーヒーを飲んでは、有名店なんだしこれが美味しいコーヒーっていうことなんだと思おうとしていたように思います。   そんな中での『WEKKENDERS COFFEE』との出会いがスペシャルティコーヒーを好きになるきっかけだったかな。二十歳くらいの時のこと。 自分の進路を考えた時、“何がしたい”は何もなかった。...

Barista Blend インタビュー : Ayaka

こんにちは。 ロング企画、バリスタブレンド。 2ヵ月間でしたので、長いかな、と思っていたのですが、 あっという間に時は流れ最後の一人になりました。 まだ寒い2月から、春になるまで、買ってくださった皆様、本当にありがとうございました。 この企画はひとまず終了します。そしてKurasuとしての新しいハウスブレンドライトが出来上がっていきます。 日々進化し続けるKurasuをこれからもよろしくお願いします。   さて、Kurasuといえば、のこの方。Ayakaにインタビュー。 出来上がったブレンドを想像しながらぜひお読みください。Barista Blendを通してもっとバリスタを知ってもらい、Kurasuについても、コーヒーについても楽しんでいただけると嬉しいです。  _____________________________________________ Q1. Ayakaの好きなコーヒーの味は? A1.優しい甘み、しっとりとした酸、ほどよくコクのあるコーヒー (一緒にコーヒー飲んで、おいしいね〜って笑顔になっているAyakaの顔が浮かびます。 コクのあるコーヒー。今までのメンバーにはない表現ですね。)    Q2. 今回のブレンドで目指したコーヒーの味は? A2.派手さはないけれど、毎日飲みたくなる、寝起きで飲んでも寄り添ってくれるような味を目指しました。 (実は私、先立って、少し飲ませていただきました。ものすごく上品でした。うまく言葉やものに例えることができなかったんですけど、本当に美味しかったです。)   Q3. 今回はパッケージの配色も考えていただいています。配色で気をつけたところは? A3.真っ白をメインにすることで印象を優しめにして、飲む人自身がそのコーヒーを自分のスタイルで楽しめるように感じていただけたらいいなと思いました。 (白、ものすごく新鮮ですよね。味の流れが目に見えるようで素敵です。色も優しい!!)     Q4. 初めてブレンドを作成して感じたことは?  A4.このブレンドを初めてカッピングした時、愛情が溢れ出てきてびっくりしました。またぜひ挑戦したいです。  (楽しそうにカッピングされてましたもんね。溢れ出た愛情が皆様にも届きますように!!!)    Q5. 最後に一言!! A5.このたびKurasuのジェネラルマネージャーに就任しました。なかなかお店でお会いする機会も減りましたが、大好きなKurasuをもっと盛り上げていくのでよろしくお願いします! (わーーーーおめでとうございます!!表でも裏でも活躍してKurasuを支えているAyaka。是非コーヒーをぜひ飲みにきてくださいね。)     _____________________________________________   ありがとうございました!是非、お店でお待ちしております!      

Barista Blend インタビュー : Hitomi

こんにちは。 Barista Blend企画を楽しんでいただいておりますでしょうか?早いことに、もう4人目Hitomiの登場です。 今までの3人のブレンドを飲んでくださっているのであれば、一度ゆっくり振り返っていただいてもいいかもしれませんね。 全く違うものが出来上がっていくブレンド作りは、人柄が本当によく出るな、と飲む度に思います。 コーヒーが出来上がっていく背景を少しでも感じられるような気がしてとても嬉しい。 お客様にもそう思っていただけているのであればスタッフとしてもとても嬉しいです。 華やかで元気いっぱいなHitomiが作ったブレンド。 果たしてどんな味なのでしょうか? 出来上がったブレンドを想像しながらぜひお読みください。Barista Blendを通してもっとバリスタを知ってもらい、Kurasuについても、コーヒーについても楽しんでいただけると嬉しいです。  _____________________________________________ Q1. Hitomiの好きなコーヒーの味は? A1.香り高いもの、美味しい余韻が長く続くもの。 (香り高いもの、と聞いてHitomiがよく香りをかいでる姿が思い浮かびました。飲む前に一度香りも気にしてみてくださいね!)    Q2. 今回のブレンドで目指したコーヒーの味は? A2. 飲んだ後余韻に浸れるような華やかなコーヒー。毎日でも良いですが特別な一杯として飲んでもらえるように。 (私がHitomiに抱いている華やかさをコーヒーでも感じられるか、楽しみ。毎日飲んでも飽きないと言っている人が多い中で、特別感に触れている部分も気になりますね。)   Q3. 今回はパッケージの配色も考えていただいています。配色で気をつけたところは? A3.目で見てワクワクしてもらえるパッケージに。コーヒーのインスピレーションベースでレインボーにしたいと思ってました。 (なんとレインボー!虹色にする発想はなかったので、そこもHitomiらしいチョイス。どんな味なんどろう?と問いかけてくるようですよね!)     Q4. 初めてブレンドを作成して感じたことは?  A4.どんな味になるかなってワクワクして楽しかったです♪けど、この工程を毎回行ってる焙煎士の方々に改めて感謝と尊敬。  (それは私もつくづく思います。Blend作り、奥深い。)    Q5. 最後に一言!! A5.最初で最後かもの自分の名前がついたブレンド。少しでも楽しんでもらえたら嬉しいです。 (Hitomiにとって特別なブレンドであるように 、お客様にとっても特別なブレンドでありますように!楽しみ〜〜!)   _____________________________________________   ありがとうございました!是非、お店でお待ちしております!      

Barista Blend インタビュー:Tsubasa

こんにちは。 皆さん、前回のブログを読んでくださいましたか?素敵ですよね。Kurasuらしい面白い企画を、皆さんで、スタッフで楽しんでいけたらと思っています。 もう少しBarista Blendについて知ってもらいたいので、各バリスタにインタビューを行いました。 まずは第一弾、Tsubasaにインタビュー!出来上がったブレンドを想像しながらぜひお読みください。 Barista Blendを通してもっとバリスタを知ってもらい、Kurasuについても、コーヒーについても楽しんでいただけると嬉しいです。 _____________________________________________ Q1. Tsubasaの好きなコーヒーの味は? A1. ほどよく余韻の残る甘みのあるもの、がタイプです。 (今回のブレンドもその好みが反映されているのかな?)   Q2. 今回のブレンドで目指したコーヒーの味は? A2. しっかりとしたバランス感とほのかなインパクト。毎日飲みたくなる、飽きない味。 (ほのかなインパクト感じたい!飲みに行こう!)    Q3. 今回はパッケージの配色も考えていただいています。配色で気をつけたところは? A3. 華やかな色を使って地味な配色に。 (個人的にはものすごくTsubasaさんらしいな〜と思って見ていました。 フレーバーノートにも、蜂蜜林檎とあったので、そのイメージ強いです。)   Q4. 初めてブレンドを作成して感じたことは?  A4. 各オリジンの良いところを活かしつつ、足りないところを補填する作業が楽しかったです◎ ちなみに今回、ブレンド作りで使用した豆は以下5種類。その中から3種類使用してブレンドを作成しました。 Brazil Pulped natural Guatemala Washed Colombia Washed El Salvador Semi washed Ethiopia Natural   Q5. 最後に一言!! A5. 『Barista...

4th Brewers Tournament- TRUNK COFFEE KAZUKI's レシピ公開-

第4回ブリュワーズトーナメントで優勝を果たした、TRUNK COFFEEのKAZUKIさん。そのレシピを公開!! 丁寧な抽出と、使用している器具が印象的でした。ORIGAMI ドリッパーの特徴をいかしたそのレシピとは? ==== Bean : 15.5gTemperature : 90℃(本番は会場が寒かったため91℃)Mesh : Comandante 23Click←Point!Pouring : 蒸らしはしっかりと全体が浸かるように2投目はお湯で豆全体を攪拌していくイメージ3投目は湯かさを上げて豆の成分をしっかり抽出するイメージWater : Custom Water(浄水+硬水=硬度40mg/L)Why :ORIGAMIドリッパーはテイストを自在に変化させることができ、豆の持つポテンシャルを余すことなく抽出することができる。ORIGAMIが好きで、ORIGAMIで出場したいと思いました!Recipe : Filterのリンスをしっかりめに行う0:00 60g0:35 100g0:55 60gサーバー1の液体が160gになったところでサーバー2に入れ換え、落ちきりまで液体をとる。サーバー1のテイストを見ながらサーバー2の液体を少しずつ混ぜ、テイストの調整をする。====comment まず初めに、このような状況の中でも細心の注意を払いながら今大会を安全に開催していただいたkurasuさん、koyoteさん、スタッフのみなさん、ボランティアのみなさん本当にありがとうございました。 みなさんの今大会を安全に、必ず成功させるという強い思いがとても伝わってきました!改めて、御礼申し上げます。僕自身、今回の大会は出場をエントリーした段階で優勝を目標に掲げ臨みました。この豆を一番美味しく淹れるには、使用量が限られた豆をどのように使えば良いのか。とにかく頭を使い、考え、計算し、豆と己と徹底的に向き合い続けました。そのなかで、自分なりの一つの答えが出たときにはかなり興奮したことを覚えています。更には、優勝するという目標を達成することができ、本当に嬉しかったです。優勝すると周りに言い続けていたので。笑実はレシピを組むにあたって、ちょっとしたポイントがあるのです。気になる方は、名古屋にあるTRUNK COFFEEに是非遊びに来てくださいね!3店舗のどこかにいますので、たくさんコーヒーの話をしましょう。インスタのフォロワーも募集してますので、是非フォローしてください!!  

Kurasu VLOG -- ANY B&B + COFFEE Yutaroさんとインタビュー

今月のパートナーロースターは奈良のANY B&B + COFFEEです。 ANY B&B + COFFEEは、1日1組限定の宿と自家焙煎スペシャルティコーヒーのカフェ。奈良観光にも便利な立地で、ローカルとグローバルがつながり、人と人との出会いを通して物語やアイデアが生まれる空間を提供しています。メルボルンでロースター・バリスタとして経験を積んだYutaroさんは、ワークショップやシェアロースターなども積極的に行う、奈良のコーヒーカルチャーをけん引する存在。国内外のデザイナーとのコラボレーションイベントや展示も行うなど、文化とコーヒーを様々な角度から楽しめるカフェです。 コーヒー定期購買:https://www.jp.kurasu.kyoto/subscription